家族という存在

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静かな宿直室で 天井を見上げながら 深いため息をつく。 何やってんだか、俺も。 しかし千里の名を愛梨から 言われた事で、俺の中で 思い出したくもない 聖への罪悪感が蘇る。 あの時の聖は、 全てを失ってボロボロに 崩れて行った。 俺も愛梨を失った時、 あんな風にボロボロに なるんだろうか。 恋愛なんてまともに したこともない俺は そういう経験もなくて。
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