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『ネコカフェ』
そう書かれた看板のしたにはネコの絵が書かれていた。
とても可愛らしい。
「どうしよ・・・」
ネコカフェには何回か入ったことがあるけどやっぱり初めてのお店だとかなり緊張する。
でも猫のため!と思えばいける気がした。
私は緊張から震える手でドアを開けた。
店員さんの出迎えの声は、
「おい!!他の奴らの飯奪うんじゃねぇよ!!」
怒っている少年の声だった。
私って気づかれてるの?!
水色のエプロン着てるし店員さんだろう。
私の目当ての猫ちゃん達はその少年に餌をもらっている様子。
やばい。私どうしたらいいの?!
他の店員さんいないのかな?
「はぁ・・・やっと自分の食いだしたか」
一段落着いた感じかな?そんなことを考えてると少年はこっちを向いた瞬間、少年の顔色が一瞬にして変わった。
「・・・チッ・・・桜ヶ丘高校の奴かよ」
と言った。
なんで学校わかるんだよ・・・。
あ、名札あるじゃん。
綺麗に平仮名で『さえき りょう』と書かれていた。
ん?どっかで聞いたことあるような・・・無いような。
あ、思い出した!!
「クラスの子が『紳士的でなんでもできて王子様タイプ』の佐伯涼君だ!!」
ああ、この人だったんだ。
この人の猫への言葉は全て暴言に捉えることができる私。
そっか、この人、学校では猫かぶってるんだ(笑)
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