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Γおはよー颯斗くん。」
正門まで歩くと門の横からちょこっと顔をだして、松島さんが声をかけてきた。俺たちも一緒にいて恥ずかしいのかちょっと顔が赤くなっている。
Γおー遙、一緒行くか?」
松島さんが小さくうなずく。
Γんじゃ俺行くわな。」
Γいってらー。」
やっぱり松島さんかっわいいなー。普段はサバサバしてるのに、颯斗の前だと女の子になってるもんな。あんないい子が彼女でよかったな。まぁ気持ちは変わんねーけど。
Γお前もそう思うだろ?」
Γんあ?知んねーけどそうなんじゃね?」
全く興味もなさげに欠伸をしながら応えられた。
Γたく、お前はもっと愛想良くしろよ。あと俺への優しさがたんねー。」
Γ翔、優樹好きー。」
無駄に男前な声で真顔で言われた。
何でそうなる。
Γお前がやれって言ったんじゃねーか。」
顔に出てたのか不機嫌な声音で言われ、先に教室に入っていってしまった。
Γ…もうちょっとあんだろーがあほ。」
残された廊下で一人耳を赤くして小さくつぶやいた。
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