3人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後、誰もいなくなった教室で颯斗と向かい合って、少し気まずげな声で颯斗から話しかけられた。
Γさっきは悪かったな。いきなり肩つかんじまって。」
Γ気にしてねーから大丈夫。俺こそ避けたりして悪かったな。……お前との距離に戸惑ったんだと思う。」
意味が分からないみたいな顔をされる。
Γ松島といい感じなんだろ?ちょっと前にデートに行ったって聞いた。松島と付き合ったら、俺らとの付き合いも減るだろうし、いつもみたいに話しかけたら邪魔になるだろうなって思ってた。だから距離を置こうと思ったんだ。」
Γ何でそんなん思うんだよ。お前らとの付き合いが減るわけねーじゃんか…。」
Γでも、今までとは変わるだろ?どうしたって今まで俺らで遊んでた時間はデートに当てるだろうし、流石に毎週デートされたら困るけどさ。」
颯斗は納得していないようで、少しむくれてる。
Γならお前は松島のこと諦めるの?」
Γそれは……。」
Γ出来ないだろ?せっかく初めての恋何だし、頑張れよ。俺も前みたいに相談にのるからさ。」
ポンっと頭に手を乗せて、言い聞かせるように言う。
Γわかった…。」
複雑そうな顔だけど、何とか納得してくれたらしい。
Γけど……、」ん?
まだ続いていたらしい。顔をみるとにやっとしてる。嫌な予感がするなー。
Γ俺を避けてた分飲みもんおごれよな!」
しおらしくて可愛い数分前どこいった、まぁいいか。
Γはいはい、仰せのままに。」
そこからはふざけあって、アホみたいに笑って今まで以上に楽しく帰り道を歩いた。
最初のコメントを投稿しよう!