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…………それが今までの話。」
話し終わった後、長い沈黙がふたりをつつむ。
少しして俺から口を開く
Γやっぱり、軽蔑するだろ?俺のこと。俺が気持ち悪いってんなら、もう近づかないから。悪かったな、この話は忘れてくれ。」
そう自嘲気味に言い席を立とうとして、机についた手を翔に掴まれ、顔を向けたらブチ切れた顔でこっちを見ていた。
Γちょっとこっち来い!!」
手を捕まれたまま引いて歩かされる。
Γちょっ、おい!どこ行くんだよ、なぁ。」
Γ黙ってついて来い。」
そう言われるともう何も言えなくなり、着いて行くしかなくなる。
数十分歩いたところで不意に手を離された。下を向いてたから分からなかったが、翔の家に着いていたようだ。
Γ俺の部屋入ってろ。」
そう言われ2階の奥の翔の部屋に入る。
久しぶりにこの部屋に来たなとか、挨拶をしてなかったけど、おばさんの声が聞こえなかったから今はいないのかなとか、今の翔に追いつめられてる状況を忘れてそんなことを考えていた。
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