ベクトル

2/21
前へ
/21ページ
次へ
優樹side ジリリリリ…チン 目覚ましが鳴り、眠気をこらえつつ起き上がる。 Γあ゛ぁ、っばいなーこれは。」 自分の声がかすれ、瞼に触れると腫れているのに気づく。 Γ冷やさないと…。」 いつもとは違う朝。いつもはこんなに声もかすれてないし、顔も見てられないくらいヒドくはない。……いや、ちょっと盛ったかもしれないけど、普通の寝起きの顔よりはちょっと悲惨なレベルだ。 どうしてこんなことになったか、そんなことは自分が一番わかっている。初めからわかっていて自分の覚悟が足りなかっただけ。 ただそれだけ。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加