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俺の家に行く途中は、俺から颯斗の話をし始めた。今まで相談をしてなかった分沢山話すことがあった。
翔は相槌をうちながら聞いてくれていて、時々質問をしたりもして、楽しく颯斗の話ができた。
翔には今までにないくらいの醜態を晒して、最初は恥ずかしくてどうしようもなかった。けど、何でも話すことができるようになって、ほんのちょっとは良かったかもしれない。
家に着いて今日の学校の用意を持って駅へ向かう。俺ん家からは10分もかからないからすぐに駅に着いた。
まだ颯斗は着いてないみたいで、数分待っていると颯斗が走ってきた。
Γ爽やか…。」
思わず出てしまった言葉に焦って横を見ると、翔が肩をふるわしながらこっちに背中を向けていた。
Γ爽やかって……ブフッ爽やかって。」
小さい声で言っても聞こえてんだよっ。イラついたから太ももを蹴ってやった。
Γブフフフ…いって!ゲホッ…ハハッ。」
まだ笑うつもりらしい。もう放置だ。
Γはよ、何で翔笑ってんの?」
Γおう、こいつはもう放置でいいから。」
Γそうなん?まあ、行こうぜ。」
やっと笑いが収まった翔と颯斗と一緒に学校に向かっていった。
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