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夫と思しき人は、ゆっくりとこちらを振り返った。
「な、何でここに………」
みゆきさん_______浮気相手であろう女性_______は、
夫の服に着く甘い匂いを漂わせ、
嗤った。
みゆきさんとは対象的に、段々と青くなる夫。
「い、いや…………これには、訳があって…………」
「ダメ、定番よ。その誤魔化し方は」
みゆきさんが緩やかな動作で手を口に添え、クスクスと妖艶に嗤う。
「瑠華さん、でしたっけ?初めまして。」
『はじ、め、まして…………?』
何だこれ、何……………?
なんでわたし、あいさつしてるの?
「私、あなたの夫の浮気相手です。」
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