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「みゆき！？いやっ、違うんだ、瑠華………！！」
みゆき？へぇ……………？
『______真栗君、家で待ってるから』
「瑠華！？え、ちょ…………！！」
『ばいばい』
夫が掴む腕を乱暴に振り払い、出口の方へ向かう。
段々と速度は速くなり、最後には小走りで我が子の手を引いていた。
意外と、冷静になれるんだね。
クスリと笑みがこぼれる。
自嘲の笑み。
「おかしゃん、だいじょーぶー？」
「なかないでぇ、まーま」
『…………泣いて、ないよ？』
「おめめから、おみじゅが、でてましゅ！」
『え…………あ…………ホントだ』
しょっぱい。
温かい。
哀しい。
愛おしい。
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