第1章

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俺は雲陰 光龍(ウンインコウリュウ)なんて言う無駄に格好いい名前だと思う。 それに光って文字がどれだけ自分には似合わない字だと思ったことか。 まぁ、なんで俺が突然自分の名前を気にしているかというと、目の前にある白い掲示板から自分の名前を探しているからだ。 しかも、3月にもなっても肌寒いこんな日にこんな所に行かなければならなかったのか。 それは一昨日のことだ。 俺はいつも通りにベットがあるのにわざわざ布団を敷いて昼寝を始めようとしていたときにドタバタと足音を立てて、ペットという名の下僕が走りなが俺の部屋に入ってきた。 昼寝を邪魔されたので不機嫌だをアピールしながら睨みつけて見ると、瞬間移動のごとく息を荒らげて(走ってきたせいだと思うけど)俺のところやって来て、 「光龍様!!!あなたが15歳なんて嘘ですよね!」 と、どうでも良さそうなことを聞いてきた。 いつも冷静沈着な下僕がこんなくだらないことで走ってきたことに失望しつつもその質問に答えてやった。
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