第5章

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『香澄様、何をお作りいたしましょう?』 優しい笑顔で聞いてくるマスター、でも..... 『あっ、えぇーっと』 正直何て言ったらいいのか全然分からない。お酒の名前なんて知らないし...... 私が戸惑っていると、 『どんな感じのお酒が飲みたい?例えば甘めとかさっぱりした感じとか。自由に言ったら何でも作ってくれるよ。ここのマスターの腕は間違いないから!』 『どうぞ、何でも自由に言ってくださって構いませんよ。』 二人にそう言われたので、何となく言ってみた。 『では、さっぱりとした柑橘系のお酒が飲みたいです。えっと、グレープフルーツとか好きです。』 『はい、かしこまりました。』 そう言って作ってくれたのは、ピンクとオレンジの間の優しい色した、見た目の可愛いお酒だった。
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