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『香澄様、何をお作りいたしましょう?』
優しい笑顔で聞いてくるマスター、でも.....
『あっ、えぇーっと』
正直何て言ったらいいのか全然分からない。お酒の名前なんて知らないし......
私が戸惑っていると、
『どんな感じのお酒が飲みたい?例えば甘めとかさっぱりした感じとか。自由に言ったら何でも作ってくれるよ。ここのマスターの腕は間違いないから!』
『どうぞ、何でも自由に言ってくださって構いませんよ。』
二人にそう言われたので、何となく言ってみた。
『では、さっぱりとした柑橘系のお酒が飲みたいです。えっと、グレープフルーツとか好きです。』
『はい、かしこまりました。』
そう言って作ってくれたのは、ピンクとオレンジの間の優しい色した、見た目の可愛いお酒だった。
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