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それは突然訪れる。
恋のときめき。
心の準備をする時間もなく
制止することもできなくて
時には、気持ちを隠そうともする。
恋をするのに
資格も免許証も必要ない。
試験も教習所もない。
自分の感性で学ぶものなのかもしれない。
初めて好きになった人。
はっきりと自信を持って
好きって言葉を言えるのは
いつだった?
幼稚園の頃、
記憶に残っている
きみがいた。
わたしは、きみを
好きだったのかな…
う~ん…ちょっと思い出してみる…
いつも隣にいた気がする。
動物の劇の練習もした。
自分で
うさぎを描いた。
きみも何か描いてたよね。
何を描いてたの?
狐だったかな…
黄色に茶色、
温かい色使ってたね。
好きな色だったのかな…
画用紙の中に
動物うまく描けなかったよ。
ちなみに、
美術、5段階評価。
3だったよ。
わたしは絵の才能ないね…
きみは…どうだった?
もしかして…
絵描きさんになってたりして…
劇の練習。
狐の鳴き声。
きみのセリフ。
コンコン。
狐っぽく…
ジャンプして。
すると、お面がすぐ、とれちゃうんだよね…
コンコン。
今、狐役できる?
コンコン…
言える?
そんな妄想にふけると
おもしろいかも…
あの頃、
無邪気な時間
過ごした証。
恋は誰にでもできる…
幼い頃の
断片的な記憶に。
感謝する。
きみは今、どうしていますか?
今、考えれば…
「好き」は隠れていたんだ。
どこにでも…
子供ながらにとらえていたんだ。
形にできない…
愛しい気持ちを…
居心地の良さを…
子供ながらに…
手を繋いだ感触…
きっと…
皆、心の奥に
閉まってあるんだよ…
宝物みたいにね。
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