道化師の恋

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道化師の恋

ある晴れた サーカス団の休息日 寝ぼけ眼の道化師。 いつも おどけてばかり 恋に恋したあの頃を思い出し 広がる青空に愛の言葉 練習しながら 静かに笑みを浮かべる 誰だって 自信なんかないよ。 きみだけではない。 道化師ほど 素敵な仕事ないじゃないか。 きみの手品、見せてよ。 注文をつけるなら ギリシャの白亜の豪邸の 薔薇に囲まれたガーデン… たった一人の特等席。 …きみは今、どこにいるかな… 恋に恋したあの頃を思い出す。 道化師の恋。
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