サムシング・ブルー

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「な、んで?えっ…?どーゆう…」 「すまん!相手の女の子に子どもが出来た!!」 両手を合わせて、私に拝む様に顔を下げて謝っているこの人。 この人は一体、何を言っているの? 相手に子どもが出来た? えっ? ペットか何かですか? あなた、犬か猫でも飼っていたっけ? 「何…?それ…?」 「いやぁ、実はさ。ほら、明日結婚式を挙げる予定のチャペルさ、なかなか予約取れなくて、随分待ったじゃん?」 うん、そう。 雑誌にも取り上げられるほどの人気のチャペル。 いい日にちは全て埋まっていて、日にちを気にする私の両親からの願いで、初めの予定よりも半年も遅れての結婚式となった。 もしかして、その間に…? 「その間にさ、合コンで知り合った女の子と…そのー…お互い割り切った関係だったんだよ。 身体だけって。 もちろん、お前と結婚すればそんな関係は解消しようと思っていたよ。マジで!」
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