遮断

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過去の行為の記憶が 夢の中に現れている。 夢だとわかっているから 痛みは曖昧で でもとても苦しくて。 夢だとわかっているのに 抵抗できずただ 記憶を辿っている。 危険な野生の獣 そのものの風貌の 若いタカヤ。 その背後に 誰かが立っていた。 暗闇の中 ぼんやりと浮かび上がる 細いシルエット。 ミホだ。
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