遮断

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ミホがいる。 ミホが 無表情で私を 私たちを見ている。 驚いて、 心臓が冷えて、 逃れるように 再びタカヤに 目をやった時、 私を貫く男が いつの間にか 別人になっていた。 それは 苦悶の表情を浮かべる 酔いの明らかな 熱に浮かされたような 瞳をした 姉の恋人。
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