~幼少期~

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その時、作者は1人で午前10時頃、リビングで机に向かい多分、宿題をしていたと思います。 兄は遊びに出掛け、1人テレビをつけながら勉強に勤しむ私。 ふ、と背後を誰かが通る感覚があり、振り返るも誰もいない。 その時冷房はつけておらず、離れの窓をあけ廊下とリビングを隔てるドアもあけていました。 どうせ風が通ったんだろ? そう思った貴方、それは違います。説明が下手なので、上手く伝わるか解りませんが、我が家は… 廊下から部屋をみると、突き当たりに冷蔵庫があり、その右手に台所、左手にリビングがあるんです。 冷蔵庫の横には食器棚、電話、母の嫁入り道具である大きな箪笥が二つほど並び、庭にでるガラス戸があります。 その箪笥と向かいあうように隣の和室があります。 なら、そのガラス戸と垂直になる場所に座ってたんだろ?って? いえいえ。作者の指定席は台所に背を向ける位置なのです。はい。 風が吹いたのなら、冷蔵庫に貼られたプリント類が音をたてるはずですし、何より本当に人が背後を通る感覚だったんです。 因みに、何年か後に今度は家族団欒中に背後を誰かが通る気配があり、今度は窓はあいておらず、誰も指定席から動いておりませんでした。
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