~幼少期~

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で、本題なんですが。 玄関から伸びる廊下に横並びに風呂、トイレ、二階への階段があり、その先にリビングがあります。 リビングの横に和室があり、和室から玄関に繋がる襖があります。 真四角ではないのですが、リビングの反対側、玄関のすぐ側に祖母の使っていた部屋(今はゲームする部屋)があります。 ここも後々出てきます。 そんなこんなで、暗い空間への恐怖心はMAXな幼い頃の私。 母親とその頃までお風呂に一緒に入っていた私は、何故かその数日、玄関近くのその空間への恐怖心が半端なかった。 そして、その日は恐怖心がゲージを振り切っていたらしく。 お風呂を出る少し前から、ソワソワしていたことをぼんやりと覚えています。 そして、しなきゃいいのにパジャマを着終わって脱衣所のドアを開け、進行方向とは逆をみる私。 そして見た…。絵に描いたような座敷童の様相をした何かを…。 壁の向こうから顔と身体の半分を出してこっちを見てました。少し、楽しそうな顔をしてた気がします。 まあ、幼い私がとる行動は大体予想がつくと思いますが…。そうです!! 走りました。この何メートルもない廊下を、全力で。バカですよね、そして予想がつくと思いますが…。 リビングと廊下を隔てるドアにはガラスが縦に四枚、横に二枚ずつ、等間隔に計八枚入っていました。 ドアにぶち当たり、その時の身長の高さにあった六枚を割りました。 まあ、小さな切り傷を幾つか作っただけで終わりましたが…。リビングに居た父親とそのガラスが割れる音に風呂場を飛び出した母親は慌ててましたが。 本人はケロッとしてました。多分泣かなかったと思います。
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