Prologue 運命の出会い

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「…あの赤いスーツ… おやっさんが言ってた“フレア団”とかいう奴らか…」 そこには、上の中ぐらいの黒い短髪に、口元には黒い覆面、黒い忍服を着用している20歳ぐらいの青年とゾロアークがいた! 「どうやらイベルタルを捕まえようとしているみたいだな… だが、ここは迷いの森… その名の通り、入った者を迷わせる…」 青年の言う通り、フレア団の男女は早くも道に迷ってしまっていた。 「あれ?あれれ? おかしいな、ここさっきも通ったよね?」 「もしかして、私たち同じところをぐるぐる廻ってる!? このままじゃイベルタルに追いつけない!」 黒い忍の青年はその様子を遠巻きに見ながら、 「…早速迷いの森の迷路にハマってしまったようだな 愚かな奴らめ… まあいい、その間にイベルタルの事は俺がゲットさせてもらう。 行くぞ、ゾロアーク。」 「ゾロアーク!」 黒い忍の青年とゾロアークは弾みをつけると素早く木と木を飛び移りながら、イベルタルに向かって行った! 「…俺のゾロアークは、この森の出身 この森の道順は全て把握している だから迷う事はない!!」 「ゾロアーク!!」 ゾロアークは体を闇に包み込むと、やがて、イベルタルに変身し、忍の青年はその背に飛び乗った! 上空を見上げたフレア団の男女がその様子を目撃し、 「あ、あれは…!」 「イベルタルが2匹!? そんな馬鹿なっ…!」 イベルタルは自分に変身したゾロアークと忍の青年をジッと見つめた… そして… 『来い』 イベルタルは身構え、戦闘体制になった!
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