遊戯の代償

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「…社長」 「大丈夫。高嶺理事には君に指一本触れさせないから」 「………」 「僕が守るから安心して」 「…はい」 社長室を出て再び秘書室へと戻るとソファーへと腰を降ろした。 仕事だから仕方のない事なのはわかる。私情を挟んではいけないって事も。 だけど、出来る限りなら行きたくない。高嶺の顔なんて、見たくない。 社長は事情を知ってるのに、どうして私まで行かせるの? 二人で行けば良いのに。
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