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「料理したりするのね」
「簡単過ぎて料理の内に入らないだろ」
「私なんて、目玉焼きすらあまりしないわ」
「女子力がないんだな」
「クスクス、何それ」
確かに女子力ないわよ私。つけようとも思わないし、このままで良い。
悠斗はお皿に盛り付けると、焼いたトーストと一緒にそれ等を手にリビングへと運ぶ。
珈琲をテーブルへと置いた悠斗は、不意に私の耳元へとキスを落とした。
「そんな格好でいたら襲うぞ」
「…なっ、何言ってるのよ。き、着替えて来るわ」
悠斗の低い声色に不覚にもドキッとなり、慌てて寝室へと戻り着替えを手にした。
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