第1章

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鈍色の空に鴉達が一斉に鳴き出す。 カー、カー、カー。と。 鈍色の空を眺める1人の少年がいた。 「もう、夕方か.....最近日が落ちるのが早いな。ってかもう冬か....そら日が落ちるのは早いな...」 少年は右手に持っている手提げ鞄を肩に載せる。 「今日のご飯はなっにかな~。愉しみた」 少年は嬉しそうに鼻歌交じりながら立ち上がり公園から一歩出ようとする。が、先程サッカーをしていた子供が思いっ切りボールを蹴飛ばし道路側に出る。 「あ」 サッカーを蹴飛ばした子供は右左を見ずにそのまま走り出す。其処に運悪く大型トラックが子供に向かって猛スピードで突っ込む。 「危ない!」 少年は手提げ鞄を勢い良く捨てトラックに惹かれそうになっている子供を庇い自からトラックに惹かれる。 「これか.....死ぬ感覚か....。」 此処で1人の生命(たましい)が消えた.....。
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