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リビングに戻った俺はすぐにアイツに電話をかけた。
何度も聞こえるコール音に苛立ちが募る。
「もしも……」
「おい、どういうことだよ?」
「何が?」
挨拶なんて無しに、いきなり用件をぶつけた。
「家政婦がどうとか、こうとかだよっ」
「あー、今日だったっけ?来た?可愛い女の子」
「は?お前、会っことないのかよ?」
「んー、電話では話したよ?明るくて良い子だったし、何より家事が得意なんだって。6人兄弟の1番上だから面倒見るのは慣れてるって言ってたから即採用しちゃった」
「しちゃったじゃねーよ。それに住み込みって何だよっ?」
「だって、住むとこ無いって言うから。あんたのとこ、いっぱい部屋余ってんでしょ?いいじゃん、面倒見てもらえ……」
これ以上話すのは無駄だと無理やり電話を切った俺は、ろくに息抜きもできずに書斎に戻った。
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