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頭の中に描いた世界が消えないうちに、呼吸をするのも忘れるくらい一気に書き上げる。
ようやく一息ついて机に伏せておいた時計を起こすと、いつの間にやら15時を過ぎていた。
椅子の背もたれに体を預け、ズルッと力を抜いた。
ふと外を見ると晴れていたはずの空が薄暗い。
「また、降んのか……」
滅多に溢さない独り言が口を突いて出た。
だから、何なんだよ……
意味不明な自問自答を繰り返していると、やがて雨が降り出した。
そう言や住むとこ無いって言ってたな、アイツ。
まぁ、でも行く宛くらいはあるだろう。
男とか、友達のとことか……
って、関係ないんだよ俺には。
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