何となくわかる現状・6

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・天下統一後 ・織田信忠……織田幕府の初代将軍と共に百年の乱世を終わらせた英雄として名を刻む。また、仕事以外の時は常に松姫と共に居ることから天下一の良夫賢父としても称えられた。隠居後は松姫と共に尾張に住み、政務は息子に任せて二人は静かな余生を過ごす。 ・松姫……女衆を取り纏める器量を魅せ、男相手にも物怖じせずに堂々たらんとする姿に織田幕府の根元には松姫ありと言わしめる。また信忠との日記を大量に残しており、二人のラブラブっぷりが曲がることなく後世にも伝わった。 ・鎌田新介……織田幕府の家老に取り立てられると同時に、信忠の後継者の教育係にも命じられ大きな信頼を得た。ちなみに信忠の息子たちには、大将たるもの突撃は控えなさいと常々言い聞かせたとか。 ・森長可……父の旧領である坂本の地を賜り、また京の治安維持を目的とした特務隊を編成して民にも評判を得る。また刺された左掌に後遺症が残り力が入らず飯の椀を落とした際、信忠が椀を拾い支えて労いながら食事をさせたという。 ・丹羽長秀……戦後こそ彼の本領発揮であり隠居する機を逃して内政に勤しむ日々を過ごす。後に織田幕府内では天下の台所勘定者と呼ばれ皆が頭の上がらぬ存在となった。 ・濃姫……乱世が終わったので突然家臣たちの家に顔を出して食事をしたり、信忠の隠居先にだらだらしたり、松姫や孫たちを撫でまわしたりと自由奔放に余命を過ごした。 ・羽柴秀吉……乱世が終わってからは長浜の地で自身も鍬を持って畑を耕しながら内政を勤しみ、羽柴秀長の胃が死ぬ事もなくたまに祭りをあげたりとのんびりと過ごした。 ・松永久秀……なんだかんだで織田家を裏切らず、西日本の制圧に多大な功を挙げたのであった。そして織田幕府三代まで長生きして仕えるが寿命で亡くなった際、実は嘘で裏切りの前段階か何かではないかと疑われた。
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