#1 鍋を年中おいしく感じる気がしたら負け

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12月。 つまり冬。 この日本では冬になれば鍋という一家団欒を連想させる素晴らしき料理がよく食卓に登場する。 寒い季節になれば温かいものが食べたくなるのは人間の本能と言っても過言ではない。 そのぐらぐらと湯気をたてる鍋を家族、または友人と共にふはふはいいながら食すのは筆舌しがたい快感だ。 しかしながら鍋のイメージたる一家団欒というものは家族や友人の場合だけであるとここに断言しよう。 何故そう言えるのか。 それは今、俺の部屋がその鍋を中心として火花を散らしているからだ。
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