#1 鍋を年中おいしく感じる気がしたら負け

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「涙児君もそう言ってるし、仲良く食べようよ。私が後でお皿洗いするからさ」 「…姫がそう言うなら」 「そーだそーだー飯が不味くなんだろ」 「姫の言う通りだわ。仲良く食べましょうよ」 「言いながら肉食うなよ。それが原因だろうがオヤジ」 「マリーだっつってんだろうが」 「まあまあ皆…」 騒ぎに騒ぐ男達の間で小さくなる女の子一名。 こんなバカ騒ぎをしても苦情がこないのは俺の部屋に近隣住民が集結しているからに他ならない。 毎晩とはいかないが週4、5の頻度で俺の部屋で開かれる謎の会合。 皆が材料を持ち寄るから材料費がある程度浮くわけだが、こうして毎度毎度食べ物に関して争いが起きてはこっちの身が持たん。
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