第1章

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---------- リビングへ移動するとお祖母ちゃんの後ろを雛鳥のようにぴょこぴょこ追う孝ちゃんがいた。 お祖母ちゃんは何も言わないが、私が思うにすごく邪魔だと思う。 いやだって机に料理を運ぶとかするんじゃなくて本当について回るだけなのだ。 「孝ちゃん、早く食べたいならお手伝いしなよお箸並べるとか」 「あ、そうかそうすれば早く食べられるのか!!」 「今気づいたの!?」 あぁ、そうだこの子アホの子なんだった……頭に手を当てやれやれと首を横に振る私を見て、お祖母ちゃんは楽しそうにクスクスと笑う。 「ふふふ、小梅ちゃんは孝ちゃんのお母さんみたいねぇ」 「えー嫌だよこんな手のかかる子」 「俺もお前が母ちゃんとか、安眠できねぇから嫌」 「そんな理由!?」 「はいはい、仲良しなのはいいけど早く食べないと遅刻しちゃうわよ?」 最後の一品を机に並べたお祖母ちゃんは楽しそうに私達を見て微笑む。 その言葉に時計を確認するともう7時を回っている、私は朝ごはんをゆっくり食べるタイプなので30分は掛けたい、でもそうすると残り時間で着替えて学校にいくのは難しいな……。 私の家から学校は自転車をかっ飛ばしていっても30分はかかるのだ。 「うわわっもうこんな時間!! 早く食べよ孝ちゃん!!」 「ほーふっへるお」 「食べるのはやっ!! ていうか口に物入れたまま喋らない!!」 「ん、おかわり」 「はーい、本当に孝ちゃんはよく食べるわねぇ」 「婆ちゃんの飯美味いからなぁ」
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