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こんな深夜でも琴似の街は賑やかだ。
地元で随一の繁華街である“有楽街”も、私が小さな頃はこのくらいの賑わいを見せていた。
しかし今は街に残る若者が減り、活気が弱まり寂れていくばかり。
私は弾と並び琴似の本通りを歩く。
「腹減ったなぁ。
なんか食い物買ってくか。」
弾はおもむろに通り沿いにあった焼き鳥屋に入り、10本程串を購入して私に手渡してくれた。
「はい、これ。今日の宿泊費。」
弾はMeglioのイベントのために、わざわざ旭川から札幌に出向いている。
彼が住んでいるのは旭川市永山。
この地域は、かつて短大生だった私が住んでいた地域だった。
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