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帰宅し部屋の明かりを点けた私は、弾を部屋の中へと通した。 部屋のメイン照明はいつも点けない。 無数にあるスポットライト型の間接照明だけでも、そこそこの明るさを保つ事ができるから。 弾は初めて訪れた私の部屋の内装を見回し、興味深そうに頷いた。 「へぇ、なかなかいいじゃん。 デザイナーズマンションって、家賃高いんじゃないの?」 部屋の中心にスポットを当てる間接照明に近付き、弾はその向きを変えてテーブルに光の焦点が当たるよう調整する。 そして買ってきた焼き鳥をテーブルの上に広げ、早速豚精肉の串に手を付けた。
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