新たな環境の中で

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学生時代に経験したバンド活動。 そして私はポップバンドでヴォーカルを務め、舌足らずな甲高い声で自分の好きな曲を歌っていた。 しかしMeglioのパフォーマーとして活動する事になった今は、プロデューサー兼演奏者である弾の指示に従い歌うだけ。 楽曲の作成からボイストレーニングまで全て弾が担当する。 そして彼は私に、舌足らずなその声を生かして“ロリータヴォイス”で歌う事を望んだ。 一般的な声質の人がこの声を出そうとすると、喉から声を出すためかなりの負荷が掛かる。 しかし私は元々発声が舌足らずだったため、声の質と歌い方を少し変えるだけでそこそこのロリータヴォイスを発声する事ができていた。
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