記憶

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しかし俺は成長すると共に 己の血筋を疎ましく 感じるようになって行く。 何につけても 『ヤクザの息子』という レッテルがついて回る。 気づけば俺の周りには 反社会的な人間しか いなくなって。 響矢さんはいつも俺に 好きに生きたらいいと 言葉にして来たけれど 腹の中は違った。 俺が琉惺会から離れるよう仕向け 遺産相続を放棄させる事が 響矢さんの目的だったのだ。
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