記憶

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それに気づいた時、 俺はもう誰も 信じられなくなった。 だから何もかも捨て 田舎から逃げるように 都会の街へと紛れ込んだのに。 絵里と出会った頃、 筧さんから知らされた。 俺が20歳の誕生日を迎えた時、 琉惺会を存続させるか 解散させるのか、 俺に決めさせろと親父が 遺言を残していた事を。 しかし俺は絵里と出会い、 初めて誰かを幸せにしたいと 強く思うようになって ますます琉惺会となんて 関わりたくなかった。
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