記憶

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琉惺会を解散させれば 必然的に菱本グループも 崩壊して行く。 遺産相続を放棄した俺が たった一言、 琉惺会を解散すると 言葉にすれば、 響矢さんは失脚する事になる。 それを恐れた響矢さんは 必死に俺を探した。 けれど筧さんが盾となって 響矢さんは今までずっと 俺に手を出せなかったのだ。 だからこの会社が 傾いたのは響矢さんにとって これ以上ないチャンス。 この会社を存続させ、 それを条件に 琉惺会と菱本から 完全に手を引かせる つもりなのだろう。
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