記憶

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俺の言葉をじっと 黙って聞いていてくれた 近藤部長がポツリと呟く。 「けれど… 琉惺会を解散させたら 菱本だってヤバいんだろう?」 「ええ、菱本の資金源は 琉惺会ですから」 「菱本が傾けば… この会社の再建は 恐らく不可能…か」 「…はい…。 だけどあんな汚い会社の 力を借りてまで この会社を存続させる意味が 俺にはどうしても 分からないんです。 奈緒や仲間のみんなの為に この会社を残す事も考えました。 だけど… やっぱり俺は 専務や神成だけでなく 琉惺会も許せない…」
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