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「なぁ八神…。
お前が、常に高野のためにって
考えてるのは分かる。
だけどな、
いつも自分ひとりで考えて
高野をおいてきぼりだろ。
そもそも俺はそこから
間違っているって思うぞ」
「……………」
「お前がNYに行った後、
高野がどれだけ苦しんだか、
自分がどれだけ悩んだのか
思い出してみろよ」
俯いた俺を近藤部長は
呆れたように笑って
言い聞かせるように
もう一度肩を叩く。
「本当に高野を愛しているなら
あいつをひとりぼっちに
しちゃダメだ。
二度と同じ思いを
させないでくれ」
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