記憶

20/22
前へ
/35ページ
次へ
「全てを話して欲しいし、 一緒に向き合いたいと 思うんじゃないか?」 まるで聞き分けの悪い子供を 諭すように言われた自分が 無性に恥ずかしく感じた。 「…はい…」 「うん。 この会社がなくなってもな、 俺たちみんなが終わる訳じゃない。 小さくても新レーベルを 立ち上げるって方法もある。 あいにく俺はそこそこの 金持ちだからな」 冗談ぽく言った近藤部長だけど その瞳から伝わって来るものは とてつもなく熱い。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

718人が本棚に入れています
本棚に追加