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「高野、ちょっと」
NGになってしまった
スポンサーに謝罪の
電話を入れていた私の肩を
近藤部長がポンと叩く。
振り返って見つめた
部長の表情が、
どこかいつもと違って
重要な内容なんだな、と悟った。
「由香、ここまで済んだから
この続き、よろしくね」
「はい分かりました」
由香に指示をして
近藤部長共々、
企画室を出ると
部長はエレベーターホールの
窓から空を見上げて
ポツリと呟いた。
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