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「なぁ、高野。
ひとつだけ聞いてもいいか?」
「はい?」
首を傾げた私に
近藤部長は窓越しの空から
私へと視線を移した。
「もしもこの会社が
なくなるとして、
俺も八神も新しい会社を
立ち上げるとしたら
お前はどっちについて行く?」
「はいっ?!」
「…なんてな。
1階の会議室で八神が待ってる。
二人のこれからをどうするのか
しっかりと話し合って来い」
近藤部長の言葉の意味を
把握出来なくて
ポカンとしてしまった私に
部長はクスッと意味深な
笑みを落とし企画室に
戻って行った。
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