雑魚と言われる勇者様

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「まぁテンプレだな。」 「お、おお王女様!?」 神楽坂君が凄く驚いているのに対して駿君は凄く冷静だなぁ。 でも今回ばかりは神楽坂君の反応の方が正しいと思う。 て言うか何で駿君はあんなに冷静なの? 「次の質問だ。 魔法と魔王について教えてくれ。」 「勇者様の世界は魔法も存在しませんの?」 「あぁ、だから詳しく教えてほしいんだが。」 「詳しくはまた後程説明いたしますが、簡単に申しますと、魔法とは魔力を使い精霊に働きかけるもの、魔王は我ら人類の敵でいて残虐無比な魔物の王ですわ。」 いきなり呼び出しといて、そんな奴を倒せとかこの王女様はずいぶん勝手だな。 「そもそも俺達に戦う力は無いんだが?」 確かに魔法何てものが存在する世界の人達でも勝てないのに、僕らみたいな普通の高校生が力になれるとは思えない。 「大丈夫です。 勇者様には女神の加護が与えられており、それぞれ多くの魔力とスキルを身に付けているはずです。」 「・・・分かった、協力しよう。 ただしいくつか条件がある。」 「駿!人を助けるのに見返りを求めるなんて間違ってるよ!」 駿君の言葉にまたもや神楽坂君が反論する。 でも条件と言ってたし見返りとは違うと思うけど。
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