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少し苦しくて蒸し暑い空気を体内に取り入れた。
「…あ」
キャアキャア言ってた群れはいつの間にか居なくなってて周りにも誰も居なくなってた。
朔タローはまだ立ち去る気はないようで、ぼーっと外を眺めてる。
呑気な教師め。もう次の授業の遅刻は決定だけど、どうせサボろうと思ってたから別にいい。
「はぁ」
別にいいけど通る勇気がない。朔タローの真下を通る勇気が。
立ち去ってくれたら良いのに。
「…」
けどどこかで、ずっと居てくれれば良いと思ってる。
こんな女々しい考えを持ってしまったら自分的に終わりだと前は笑ってたのに…
今ではこんなに息苦しい。心臓が言うこと聞かない。
けどそんな気持ちを押し殺すって決めたから。
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