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「…何」
朔タローと目を合わせてこんなにも胸が高鳴る自分が居るなんて。
久しぶりに目を合わせた朔タローは力なくだけど嬉しそうに笑ってた。
「体育、何したの?」
「テニス」
「へぇー。打てた?」
「…まぁまぁ打てたけど」
こんな普通な会話してることが不思議で緊張して。
今までどうやって平常心を保ってきたのか全くもって分からなくなった。
「次の授業はさぼるのかな?」
「ダルいし眠いから」
頬杖をついて楽しそうに見下ろしてきて、その表情はまさしく変態だ。
「イケないなぁ。僕が寝顔見ててあげようか」
「…犯罪紛いなことするのやめてくれないかな」
「えー犯罪になっちゃうのかぁ~」
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