「下の名前で呼ばないでくれないかな」

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「やばくないソレ、超面白いじゃん!」 「…真面目に頭オカシイ奴だから」 基本ツルと2人。キリン顔で能天気な奴といるのは結構楽でいい。 「ゥワッ!!こんなとこに朝飯あった!ラッキー過ぎる俺っ」 机の奥からスナック菓子を引っ張り出して、至福の顔でバリバリ頬張ってる。 体に悪…よく朝からそんなもの食べられるな。 ガラッ 「…」 チャイムが鳴るほんの前に開くドアは特別な視線を注がれる。 「はい、席に着いてね」 それもピンクという甘ったるい色の視線。 「おはよー!」 「うん。おはよう」 ガラリと変わる教室の雰囲気にいつも眠気が襲ってくる。とにかく甘ったるい。 みんなの担任を見る目が、甘ったるい。
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