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「遅い…」
あれから白井はすぐに教室に行ったから僕は正門で白井を待っていた。
「待ってて」って言ったの白井じゃん。
「ごめん、ごめん。ちょっと担任に日誌頼まれた。」
今頃?
「別にいいけど日誌書くほどの時間はなかったと思うけど。」
これだけの時間で日誌書く奴は天才だよ。
「ああ。無理矢理担任に押し付けた。」
「とんな担任…」
「そんな担任」
「まあいいや。帰る。」
「待って待って!」
「またなー」
「いや、またなーじゃないって」
この人いちいちリアクションおもしろいな。
「早くこいよー。勝手にいくぞー」
「お前が勝手に行ったんだろ!」
「いいから早くー」
「わかったよ…」
やっと折れた。
面白い奴。
「僕こっち。そこの角曲がったとこ。」
結局教えてんじゃん僕。
「へー。俺こっち。そこの角のとこ。以外と近いね。」
本当だ。
以外と近い。
「どーでもいーや。じゃねー。」
「また明日。」
「……」
思えばこれが白井との出会いだったな…
また意識が遠退いて眠った。
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