バレンタイン

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俺が恥ずかしさに堪えてまで勇気を出して言った一言なのに、何で笑われなきゃいけないのさ。 「風呂場にゴム持って来てねぇし」 「でもっ……!」 宮園様の為ってのもあるんだけど、俺の為でもあるんだ。 俺が、宮園様を受け入れたいって思ったから。 「お願いっ……唯っ……」 下の名前で呼ぶと、俺の中に埋め込まれた指がピクリと動く。 「この状況でそれは反則だろうが」 「唯っ……」 「あぁ、もう!」 少し苛立ったように声を荒らげて、宮園様が俺の中から一気に指を引き抜く。 「そんな事言われたら我慢出来ねぇだろうが」 指の代わりに熱いモノが宛がわれ、ビクッと肩が震えた。 挿れて、と言ったものの、入るのか? 宮園様のって俺のより大きかったけど。 もしかして指より痛いんじゃないの? .
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