6072人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
俺が恥ずかしさに堪えてまで勇気を出して言った一言なのに、何で笑われなきゃいけないのさ。
「風呂場にゴム持って来てねぇし」
「でもっ……!」
宮園様の為ってのもあるんだけど、俺の為でもあるんだ。
俺が、宮園様を受け入れたいって思ったから。
「お願いっ……唯っ……」
下の名前で呼ぶと、俺の中に埋め込まれた指がピクリと動く。
「この状況でそれは反則だろうが」
「唯っ……」
「あぁ、もう!」
少し苛立ったように声を荒らげて、宮園様が俺の中から一気に指を引き抜く。
「そんな事言われたら我慢出来ねぇだろうが」
指の代わりに熱いモノが宛がわれ、ビクッと肩が震えた。
挿れて、と言ったものの、入るのか?
宮園様のって俺のより大きかったけど。
もしかして指より痛いんじゃないの?
.
最初のコメントを投稿しよう!