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とある高校の
登校時間
にわかに校門前が
騒がしくなる
そこには
ふたつの団体が
列を成す
ひとつは女子生徒たちの団体
もうひとつは
見た目は厳つい男子生徒の団体
校門に立つ先生たちも
毎朝見るその光景を
諦めモードで
見守っている
そこへ
一台のリムジンが停まった
と、同時に
割れんばかりの声援が
校舎に響く
「きゃあーーーっ
佐条くーんっ」
黄色い声援の中
リムジンから降り立ったのは
眉目秀麗の男子
──佐条由紀都
この学園の生徒会長だった
爽やかな笑顔で
「おはよう」
と周りに手を振っている
女子たちは一気にテンションが上がった
彼のあとをぞろぞろと付いていく
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