プロローグ 11月5日(月曜日)

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というより、 汚れている部屋を綺麗にした時の爽快感が堪らなく好きだ。 普段ならホウキで教室の隙間を縫うように掃くだけでいいのだが、 ついついやる気が出てしまい、 雑巾がけまでしてしまった。 黒板もチョークの痕が残らないよう念入りに拭いた。 あとは窓拭きとワックスがけをすれば完璧だが、 流石に一人でそれをこなすには時間がないので断念。 掃除をしなくてはいけない理由は分かっている。 恭子先生から帰りのホームルームが終わる直前、 「あなたは放課後、 教室掃除ね」と冷たく言い放たれたのだ。 だが原因が分からない。 その疑問を解消すべく、 教室の窓際の列。
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