プロローグ 11月5日(月曜日)

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「あと、 空き缶ぐらい手で捨てようよ。 その方が早いじゃん」 「掃除してるのは俺なんだし、 別にいいだろ。 遊び心が疼いたんだ」 マサは背がスラリと高く、 顔も綺麗に整っており、 ただでさえ知的な印象だというのに、 メガネが合わさると相乗効果で、 二乗にも三乗にもインテリに見える。 が、 今はそんなことはどうでもいい。 マサが博識で、 運動出来て、 イケメンで、 しかもインテリメガネでメチャクチャモテていることも、 今はどうだっていい。 知りたいのは、 何故俺一人だけ掃除などという罰を受けているかということだけだ。
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