プロローグ 11月5日(月曜日)

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そんな恭子先生に、 何か失礼なことを言っただろうか? 十秒ほど腕を組んで考えるが、 すぐに諦める。 「あんなことってなんだよ。 俺が一体、 恭子先生に何を言ったていうんだ」 「翔。 君とは長い付き合いだ。 親友と言っても過言じゃない。 ただこれだけは、 いつになっても理解出来ない。 何とかならないのか?可愛い女の子にメガネをかけさせたくなる性癖は」 マサは呆れたように言った。 その言い様に、 思わずムッとする。 「心外だな。 性癖だなんて言い方はよせ。 まるで俺が変態みたいじゃないか」 マサは深く頷いた。 「みたいじゃなくて、 十分変態だよ。 対象が幼女とかじゃないから、 犯罪に引っ掛からないだけで。 思い出してみなよ、 今日の4時限目、 古典の時間で、 君が恭子先生に何を言っていたか」 「何ってそりゃあ、 メガネかけてコールしてた」
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