プロローグ 11月5日(月曜日)

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マサは髪をかき上げる。 「君がメガネ女子を心の底から愛してるのは、 僕もよーく知っている。 だがそれを表に出しすぎだよ」 「インテリ系かつ抜群なスタイルでスーツを着こなす恭子先生なら、 絶っ対メガネ似合うだろ」 「そういう問題じゃないんだよ」 「ならどういう問題だ?」 マサはガクンと項垂れる。 もう何を言っても無駄だと悟ったのだろう。 今が好機と察し、 俺は持論を展開する。 「マサ。 メガネとは一体何だ?」 「またその話か・・・・・・」 もううんざりだとその目線が恨めしげに問いかけていたが、 言わなければ何度も聞いてくると観念したのだろう。
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